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第十七回「家主向けサービスを考える」

今回は、不動産会社としての家主向けサービスについて検討していきたいと思います。

不動産会社にとって、家主に提供しているサービスはなんでしょうか。
家賃の集金、送金、滞納督促、空室管理など各種代行サービスがあります。筆者も居住用マンションを賃貸で貸し出しています。毎月、管理会社からは送金表が送付され、口座に管理手数料を引いた金額が入金されてきます。

著者:不動産IT技術研究会

1.他の管理会社との違いは?

では、家主にとって管理会社はどこを選ぶか。先に述べたような管理業務の代行はアウトソーシング化が進んでおり、他の管理会社との差別化が図りにくくなってきます。管理手数料も根拠が曖昧なため、下手をすると管理手数料の価格競争で他の管理会社に管理を移管されてしまうこともあるかもしれません。

2.差別化には何が必要か?

では、これからの時代に管理会社として、家主向けのサービスとはどのようなことを考えていけばよいでしょうか。

貴社のホームページの見直し

不動産のホームページというと、大手のポータルサイトでの物件検索がすっかり当たり前になりました。そのような環境のなかで、不動産会社の自社ホームページの存在意義について、改めて考えてみる必要があるのではないかと考えます。

不動産のホームページというと、部屋探しをする方がアクセスするイメージですが、果たしてそれだけでよいのでしょうか。不動産会社のホームページを見ると、家主向けのコンテンツが充実しているホームページは残念ながらあまり見かけません。(あっても、既存の管理サービスの説明程度です。また、部屋検索の使いやすさは残念ながら大手のポータルサイトとは比較にならない使い勝手の悪さが目立ちます。いっそ、部屋探しのコンテンツは大手に任せてしまえばとさえ筆者は思います。)家主満足度を上げることを目的として、家主向けのコンテンツを充実させ、家主からのアクセス数を増やし、管理物件を増やしていくことが必要だと考えます。

確定申告サービスの検討

これは筆者が管理会社にいた際に感じていたことですが、毎年1月~2月にかけて、家主は確定申告の準備に追われます。管理会社として税理士と提携して確定申告のサービスを提供してはどうかと思います。現在では、クラウド型の確定申告ソフトもありますので、不動産管理システムとデータ連動するなどして、効率化は図れるのではないかと思います。

管理会社には、今後是非とも家主向けサービスの充実を図っていただくことを一家主として希望します。

次回は、「空室対策を考える」についてお話ししたいと思います。